2014年6月
モンゴル西部バヤン・ウルギー県サグサイ村における移動牧畜の現状と課題
E-Journal GEO
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回数 : 66
- 巻
- 9
- 号
- 1
- 開始ページ
- 102
- 終了ページ
- 119
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.4157/ejgeo.9.1_102
- 出版者・発行元
- The Association of Japanese Geographers
モンゴル西部アルタイ地域(バヤン・ウルギー県)では伝統的な季節移動型牧畜活動が,アルタイ系カザフ社会の生産体系の根幹をなす.しかし遠隔地かつ少数民族社会であることから,同地域ではいまだ生活形態などの基礎的知見が確立していない.本研究では,同県サグサイ村ブテウ冬営地(BWP)の牧畜開発・地域支援を視座に,滞在型のフィールドワークを行った.長期滞在による参与観察やウルギー県統計局の内部資料を参照し,①世帯毎の所有家畜総頭数・構成率,②家畜飼養・管理方法,③季節移動の現状,についての基礎的知見を明らかとした.その結果,BWPでは6割以上が貧困層世帯であり,最低限の生活水準にあることが確認された.また計画的増産や日々の放牧への人的介入は行われず,牧畜生産性の停滞など,アルタイ系カザフ牧畜社会が抱える現状と課題が明らかとなった.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.4157/ejgeo.9.1_102
- ISSN : 1880-8107
- CiNii Articles ID : 130005106961