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2012年3月20日

慢性疾患をもつ思春期の患者が療養行動の一部として情報を獲得する意味とその構造

日本小児看護学会誌
  • 田村 敦子

21
1
開始ページ
24
終了ページ
31
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.20625/jschn.21.1_24
出版者・発行元
一般社団法人日本小児看護学会

本研究は、慢性疾患をもつ思春期患者の、療養行動の一部として情報を獲得することの意味について、患者自身の語りに基づき構造化し、看護支援について考察することを目的とした質的因子探索型研究である。データは半構成的面接法にて収集し、グラウンデッド・セオリー・アプローチの手法を参考に分析した。研究対象は、外来に通院する13歳から20歳までの慢性疾患患者11名であり、疾患の特性は、肝移植後、ネフローゼ、甲状腺機能亢進症、脳腫瘍後低身長、喘息である。結果は、【思春期の情報獲得を支える基盤】【思春期の情報獲得の準備段階】【自ら逡巡して出した結果を引き受ける】の3つのカテゴリーで構成された。思春期の患者が情報を獲得する意味とその構造は、それまでの知識や環境を基に自ら情報獲得することで結果を引き受け将来を切り拓いていくことであった。結果から、自分の身体を知るための健康教育の場やピアグループなど、情報獲得できる場を提供する看護支援の必要性が考えられた。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.20625/jschn.21.1_24
J-GLOBAL
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201202287767157937
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110009436668
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11583347
ID情報
  • DOI : 10.20625/jschn.21.1_24
  • ISSN : 1344-9923
  • J-Global ID : 201202287767157937
  • CiNii Articles ID : 110009436668
  • CiNii Books ID : AA11583347

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