講演・口頭発表等

2016年6月30日

イヌにおけるアセトアミノフェン検出キットの有用性の検討

ペット栄養学会誌
  • 生野佐織
  • ,
  • 奥畑遥景
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  • 戸高麻衣
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  • 小野沢栄里
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  • 石井聡子
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  • 後藤杏依
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  • 宮島芙美佳
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  • 小田民美
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  • 森昭博
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  • 左向敏紀

記述言語
日本語
会議種別

血清中のアセトアミノフェン(以下APAP)濃度を簡易に測定できるAPAP検出キッ トを用い、イヌにおける本キットの有用性および検出可能なAPAP投与量を検討した。健常犬にウェットフード100gと粉末のAPAPを混ぜたものを同時に給与し、血中濃度の上昇した血清検体を得た。得られた血清を用いて同時再現性、日差再現性、および希釈直線性を検討した。 同時再現性の変動係数(CV)は7.65%、希釈直線性は、r2=0.98と良好な数値が得られた。日差再現性試験は、CV値(n=6)が20.61%と、今回用いたAPAP検出キットは、摂取直後に測定することが望ましいと考えられた。APAP投与量の検討では、10mg/kg投与試験で、有意な血中APAP濃度の上昇は認められなかったが、20mg/kg投与試験で有意な上昇が認められたため、APAPの投与量は20mg/kgが推奨されると考えられた。

リンク情報
URL
http://jglobal.jst.go.jp/public/201602230164203771