2017年
イオン交換高速液体クロマトグラフィー法を用いたホルスタイン種成乳牛におけるコレステロールリポ蛋白質分画の分析
ペット栄養学会誌
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- 巻
- 20
- 号
- 1
- 開始ページ
- 30
- 終了ページ
- 38
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11266/jpan.20.1_30
- 出版者・発行元
- 日本ペット栄養学会
イオン交換高速クロマトグラフィー(AEX-HPLC)法は近年、ヒト領域で開発され、血清リポ蛋白質を高密度リポ蛋白質(HDL)、低密度リポ蛋白質(LDL)、中間密度リポ蛋白質、および超低密度リポ蛋白質に分けて測定することが可能となった。しかしながら、今までウシでは測定されていない。本試験の目的として、ウシの血清を用いてAEX-HPLC法による測定が可能か、AEX-HPLC法と超遠心法およびゲルろ過高速液体クロマトグラフィー(GP-HPLC)法との相関性を調査し、さらに1酪農家で飼養された泌乳ステージの異なったウシ24頭を用いてリポ蛋白質分画を評価した。AEX-HPLC法の再現性は良好な結果が得られ、超遠心法およびGP-HPLC法との測定値比較において、総コレステロール、HDL、およびLDLで有意な正の相関が得られた。また、泌乳ステージの異なる成乳牛のリポ蛋白質分画は、HDLおよびLDLともに泌乳初期から泌乳中期まで上昇し、その後乾乳期にかけて低下した。以上の結果から、AEX-HPLC法は乳牛のリポ蛋白質分画を評価するのに優れた方法であることが示唆された。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11266/jpan.20.1_30
- ISSN : 1344-3763
- CiNii Articles ID : 130005634026
- CiNii Books ID : AA11293143
- identifiers.cinii_nr_id : 9000350648901