共同研究・競争的資金等の研究課題

2016年6月 - 2021年3月

「個性」創発の神経基盤解明にむけた網羅的な神経回路イメージング解析技術の開発

日本学術振興会  科学研究費助成事業 新学術領域研究(研究領域提案型)  新学術領域研究(研究領域提案型)

課題番号
16H06532
体系的課題番号
JP16H06532
配分額
(総額)
107,640,000円
(直接経費)
82,800,000円
(間接経費)
24,840,000円

1.「個性」解析のモデル動物系を用いた評価計測系の確立(代表冨永,分担種村) 妊娠期の母マウス,または幼若期マウスへの神経作動性化合物(バルプロ酸等)投与によるモデルを作成して,評価計測の座標軸としようとしている。また,マウスの系統間差異および交雑影響のプロファイリングを進めた。マウスの近郊系実験用マウス,C57/BL6と,DBA/2との比較を進め,行動様式プロファイリングにおいて海馬の関与の強い学習試験である恐怖条件付け学習記憶試験において,異なる行動様式が示された。In vitroの試験では,シナプス可塑性(LTP)の誘導時の特性が異なることが光計測法を使って詳細に示せた。
2. 海馬神経回路の網羅的光計測手法の開発(代表冨永,分担高島,梶原)膜電位感受性色素(VSD)を用いた計測手法を適用することで,回路内の不均一なLTP誘導や神経細胞活動性の変化を明らかにした(Tominaga et al., Front Cell Neurosci, 2018)。
3. 無染色標本での光計測法の開発(代表冨永) 新規の早い無侵襲光信号を発見し,今後の活用が期待して性質をしらべている。
4.海馬以外の評価神経回路の神経活動の光計測(代表冨永,分担高島,梶原)嗅内皮質・嗅周囲皮質を選び基準となる神経回路活動を記録している。嗅内野の長時間の興奮伝播について計測できた(Kajiwara et al., Front Cell Neurosci., 2019)特にてんかんとの関連について新たなデータが蓄積されてきた。さらに,前帯状皮質(ACC)について特に脳梁を介した情報伝達について解析を進めた(論文準備中)。
5.配偶子を介した経世代「個性」影響の検討 (分担種村)配偶子を介した経世代「個性」影響を検討する目的で,親世代マウスへの化学物質投与による配偶子および産仔マウスへの影響を検討している。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PLANNED-16H06532
ID情報
  • 課題番号 : 16H06532
  • 体系的課題番号 : JP16H06532

この研究課題の成果一覧

論文

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