2018年
降水量の変化に伴うオイルパームの繁殖成長と同化物質貯蔵の応答
日本森林学会大会発表データベース
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- 巻
- 129
- 号
- 0
- 開始ページ
- 120
- 終了ページ
- 120
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11519/jfsc.129.0_120
- 出版者・発行元
- 日本森林学会
<p>パーム油の生産性は極めて高く、生産性第2位のナタネ油が1トンの油を得るために1.52ヘクタール必要とするのに対し、オイルパームは0.26ヘクタールしか必要としない。オイルパーム農園は世界の植物油脂生産農地のうち、わずか5.5%を占めるのみである。また、パーム油の87%がインドネシア及びマレーシアから産出される。同地域では干ばつのリスクが懸念されており、同地域で気候変動が生じると世界の植物油脂生産の極めて大きな割合が影響される。また、オイルパームは植栽後約20年が経過すると伐採され、伐採された幹は放置されており、温室効果ガスの発生源となっている。放置される幹バイオマスの利用法の開発が急務である。そこで、外部環境と繁殖成長、幹中に貯留される同化物質の量をモニタリングし、近年開発されたConvergent Cross Mapping(CCM)を用いて、これらの因果関係を調査した。その結果、雨量の長期的な変動はパーム果実の成熟と幹中のデンプン量に因果があった。また、雨量の短期的な変動がパーム果実の成長に因果があった。これらの結果から、気候変動下において乾燥が増加すると、パーム油生産や幹のバイオマス利用に影響があると考えられた。</p>
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- ID情報
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- DOI : 10.11519/jfsc.129.0_120
- CiNii Articles ID : 130007375659