2014年4月 - 2017年3月
開花遺伝子発現量と土壌・植物養分条件の統合分析による一斉開花機構の解明
文部科学省 科学研究費補助金(基盤研究( A ))
- 配分額
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- (総額)
- 40,690,000円
- (直接経費)
- 31,300,000円
- (間接経費)
- 9,390,000円
- 資金種別
- 競争的資金
一斉開花現象のメカニズムを明らかにするために、フタバガキ科樹木2種とブナを対象に、開花遺伝子発現量の解析と栄養塩量および気象因子の測定を行い、数理モデルを用いた分析を行った。フタバガキ科樹木においては、低温および降水量と花芽形成に関わる遺伝子発現量との間の制御関係を仮定したモデルによって、本調査期間に観測された遺伝子発現上昇が説明された。ブナにおいて生息地土壌中の無機態窒素量を3年間測定したところ、2014年から2016年にかけて減少傾向にあることが示された。開花遺伝子発現量は2周期の年変動を示したことから、ブナの豊凶は土壌からの窒素供給量の年変動によって生じる可能性は低いことが示唆された。