2004年 - 2006年
稀少な森林となっている主要針葉樹天然林の保全遺伝学的研究
文部科学省 科学研究費補助金(基盤研究(B)) 基盤研究(B)
- 課題番号
- 16380112
- 体系的課題番号
- JP16380112
- 担当区分
- 連携研究者
- 配分額
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- (総額)
- 15,600,000円
- (直接経費)
- 15,600,000円
- (間接経費)
- 0円
- 資金種別
- 競争的資金
ヒノキの25天然林集団の遺伝構造を調査した。用いたマーカーはCAPSマーカー51遺伝子座である。得られた遺伝子型データからヘテロ接合度(He)、allelic richnessを算出した結果、天然分布の端の集団の遺伝的多様性が有意に低い値を示した。北限のいわき集団と栃木県の矢板集団、南限の屋久島集団と宮崎県の小林集団で遺伝的多様性が特に低い傾向にあった。またその他の集団の遺伝的多様性は同程度で大きな違いはなかった。この結果はこれまでに行われている理論研究によくあうものであった。集団間の遺伝的分化(GST=0.039)はこれまでのアロザイムを用いた研究と同じく低いものであったが、この分化は統計的に有意であった。遺伝距離をもとにした集団の系統関係も集団の地理的な位置関係を反映していた。また距離よる隔離は明確で、集団間の距離が遠くなるほど遺伝距離も大きくなってく傾向が見られた。スギの29天然林集団の遺伝構造を調査した。用いたマーカーはCAPSマーカー148遺伝子座である。これらのほとんどは共優性遺伝パターンを示し、安定した情報量の多いDNAマーカーである。得られた遺伝子型データからヘテロ接合度(He)、allelic richnessを算出した結果、西日本の集団は東日本の集団に比べ高い遺伝的多様性があった。また集団の系統関係を調査するために近隣接合法(NJ)法にてデンドログラムを作...
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- ID情報
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- 課題番号 : 16380112
- 体系的課題番号 : JP16380112