研究ブログ

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フタバガキの一斉開花を予測するモデルを開発

2009年から現在九大の佐竹さんととりくみ始めたフタバガキの開花遺伝子発現を利用した開花予測モデルの開発がようやく論文になりました。

http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/mec.14257/full

4年以上も観測しているので、ロープによる木登り時に枝を越えるためのムーブなんかも体が覚えてしまいました(笑

非常に多くの方々の協力無しには達成できなかった成果です。筆頭著者のYeohさんは優秀で粘り強く頑張ってくれました。

プレスリリースも行いました。こちらです
https://www.jircas.go.jp/ja/release/2017/press07
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FRIM機関誌JTFS上で特集号を出版

本来は昨年度中に発行の予定でしたが、ようやくマレーシア森林研究所(FRIM)の機関誌Journal of Tropical Forest Science(JTFS)上で主にこれまでのプロジェクトの成果をまとめた特集号を出版することが出来ました。
関係者の方々には本当にお世話になりました。

以下が雑誌のURLでどなたでも無料で読むことが出来ます。
https://www.frim.gov.my/publication/journal-of-tropical-forest-science-jtfs/

この特集号で私は筆頭著者として1本論文を書いており、主に地元の利害関係者を念頭に論文を書きました。熱帯雨林の持続的な管理に少しでも役に立てば嬉しいです。
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Publons

先日Molecular Ecologyの査読を行ったところPublonsというサービスに登録するように求められました。数年前に査読を評価し、査読者にクレジットを与え(どのようなクレジットかは?ですが)、査読を公に認められる業績としようという取り組み(これがクレジットかも)ですが、最近は出版社も賛同し、Molecular Ecologyでは登録を勧めてきました。

そこで、登録したのですが、ついでに今年行った査読全てをアップしてみました。
こんな感じのホームページになります。
https://publons.com/author/554561/naoki-tani#profile

最近はオープンな査読にすればDOIも付与されるとのこと。
そうすると業績になり、確かに査読にもクレジットが付与されることになります。

とりあえず、クローズなので自分の査読記録を残すという意味しか今のところはないですが。あと、エディターとして査読をやってくれ易そうな人を探すのには便利かも(笑
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ようやく出版されました。

PLoS Oneにようやく論文が出版されました。
共著者の皆様、遅れまして大変ご迷惑をおかけしました。
http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0123445

この論文、直接観察できない高い林冠で行われるフタバガキの交配過程、近距離で散布される自分の花粉をどのくらい除去しているか、また、その条件は何かをベイズモデルを使って解析したもの。

自分では目の付け所が良いと自己評価していたのですが、なかなか受け入れられず、、、、、
5つの雑誌を経て、PLoS Oneに掲載して頂きました。
リジェクトとはなりましたが、New Phytologistのエディターさん、レフェリーさんには読み込んで頂き、本当に良い示唆を頂きました。

手持ちの査読中論文がなくなったので、早く査読中論文を持つため、早く書かないと、、、、。
今度は苗畑で育てた実生の生育結果です。面白い結果が出ているので、少なくともどこかから受理はもらえると思います。
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Plos Oneアクセプト

Plos Oneに投稿していたパソー森林保護区で行ったShorea maxwellianaの花粉散布パターンの論文がアクセプトされました。

この論文では、2002年の小規模一斉開花での花粉散布カーネルと2005年の大規模一斉開花での花粉散布カーネルがそう変わらなかったことから、Shorea属では比較的大きい花をつけるS. maxwellianaは甲虫類などの比較的飛翔力の強いポリネーターを誘引することで、小規模一斉開花でも十分な送粉を確保していると結論づけました。

時間がかかってしまいましたが、なんとか出版までこぎ着けられて良かったです。
共著者の皆さんにはご心配をおかけしました。
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レフェリーに回りました。

New Phytologistに投稿した論文ですが、先ほどEditorial Managerを覗いてみたらレフェリーに論文が回されたようです。

今回は門前払いされず、査読結果を頂けることになりました。
アクセプトにせよ、リジェクトにせよ、レフェリーやエディターにどんな意見が頂けるか楽しみです。
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投稿完了しました。

PLoS ONEの修正稿と、昨年から引きずってる論文をNew Phytologistに本日投稿完了しました。時間がかかりまして申し訳ないですが、多分PLoS ONEは大丈夫だと思います。

New Phytologistは前に一度投稿したときは、レフェリーに回らず門前払いでした。ただ、門前払いの手紙も丁寧でしたし、雑誌も無料で送ってきてくれたので、編集部は印象が良かったです。今回は最低、レフェリーに回して欲しいなあと思ってます。

駄目なら次はProceeding Bかな。
共著者の皆様、末永くお付き合い下さい。
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再投稿準備完了

昨年度にEvolution、Molecular Ecologyと2連敗した論文をやっとのことで修正しました。共著者の皆様、遅くなり大変申し訳御座いません。

ただ、時間をかけて一度完全に忘れてみて、自分で読み返してみると、ディスカッション全然駄目でした。自分で意味が分からないところ多々有り。

こりゃ駄目だと思い、編集をやり直しました。

一つ救いは前回本命のNew Phytologistに迷ったあげく投稿しなかったこと。
前回のままでは間違いなくリジェクトでした。
今度は本命を落とせるか、ですね。
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PLoS One査読結果

PLoS Oneに投稿した学生さんの論文が査読から帰ってきました。
結果はMinor Revisionです。
ひとまず良かったです。

PLoS Oneには初めての投稿です。
エディターを希望できるのですが、全然希望は聞いて貰えないんですね。
北京の植物園の先生がエディターをやってくれました。

なんと、PLoS Oneではレフェリーは自分で記名するか記名しないか選べるんですね。
二人とも記名していました。

総じてコメントは良心的。一点だけちょっとやっかいなコメントがあり、確かにその通りで、そんな解析やらなきゃ良かったなあ〜と後悔しています。
今、言い分けを書いています。

共著者の皆様、もうちょっとお付き合い下さい。
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論文原稿を書き上げました。

ずるずると引きずってしまっていた筑波大の修論生の論文の修正がようやく終了しました。本当は半年くらい前には終了しなくてはいけなかった物です、、、。特に論文を書き上げた学生さん、共同研究者の皆様、申し訳ありませんでした。

内容的には送粉者が異なるであろうフタバガキ科樹種の花粉散布パターンを明らかにしました。Kettle et al. (2011) Plos Oneで花サイズと送粉成功の間にトレードオフがあるという論文を書かれてしまっていて、少し厳しいですが、なんとか良い雑誌に載せたいと思います。しかし、ヨーロッパ人は少ないデータから大きいことを良く言いますよね。いつもそういうことを書くと、レフェリーに叱られますが、彼らは叱られないんだろうか?疑問です。
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