高速実験炉「常陽」で中性子照射したMA957の微細構造解析評価
日本金属学会2022年春期(第170回)講演大会
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- 開催年月日
- 2022年3月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 東京(online)
- 国・地域
- 日本
酸化物分散強化型(ODS)鋼をナトリウム冷却高速炉(SFR)の燃料被覆管に適用することで、事故時を含む高温から超高温環境までの燃料破損や冷却材の流路閉塞等のリスクを低減し、プラントの安全性向上をもたらすことが期待される。ODS鋼被覆管を実用化する上では、中性子照射環境下における強度特性を評価することが重要となるが、100dpaを超えるようなデータの取得はできていない。そこで、ODS鋼の主たる強化因子は酸化物の分散強化であるが、海外材では酸化物が照射により溶解(反跳溶解)するという報告例があることに着目し、組織評価用に照射された14Cr-ODS鋼(MA957)の分散粒子の安定性(反跳溶解の有無を含む)を、透過型電子顕微鏡(TEM)、3次元アトムプローブ(3D-AP)による微細構造解析により評価を実施した。本研究は、文部科学省原子力システム研究開発事業JPMXD0219214482の助成を受けたものである。