2017年
カップ麺製品の食材の組み合わせがノシメマダラメイガの発育に与える影響
ペストロジー
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- 巻
- 32
- 号
- 1
- 開始ページ
- 7
- 終了ページ
- 9
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.24486/pestology.32.1_7
- 出版者・発行元
- 日本ペストロジー学会
<p>カップ麺製品を構成する食材を,油揚げ麺,植物性かやく(乾燥野菜,穀物),動物性かやく(豚ミンチ肉片)に分け,各食材単独あるいは組み合わせが,ノメマダラメイガ幼虫の発育に与える影響を25°C・70%RH・16L8Dの条件で調べた.また,利用可能な食材がカップ麺製品の容器内という閉鎖空間に存在する場合,幼虫は発育に有利なように食材を選択して利用(食べ分け)している可能性について考察した.</p><p>カップ麺製品(油揚げ麺+かやく)での発育日数は平均37.7±0.8日で,植物性かやく(キャベツ・ネギ+トウモロコシ),トウモロコシ,油揚げ麺との間に有意差はなかった.植物性かやくと動物性かやく(肉片)の混合物では28.1±0.3日で有意に最も短く,肉片では50.2±1.8日で有意に最も長かった.羽化率では,油揚げ麺(58%)と肉片(14%)は他のものに比べ低かった.複数の食材の組み合わせによる発育試験の結果から,同所的に異なる食材が存在したとき,幼虫は発育に最も有効な食材を選択して利用する(食べ分ける)とは言えなかった.</p>
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.24486/pestology.32.1_7
- ISSN : 1880-3415
- CiNii Articles ID : 130006707138
- CiNii Books ID : AA12402244
- identifiers.cinii_nr_id : 9000002675296