2011年
粒径依存型クリープにおける二相分率と粒成長・変形挙動との相関
日本鉱物科学会年会講演要旨集
- ,
- 巻
- 2011
- 号
- 開始ページ
- 46
- 終了ページ
- 46
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.14824/jakoka.2011.0.46.0
- 出版者・発行元
- 一般社団法人日本鉱物科学会
岩石レオロジーは、岩石を構成する主相鉱物のレオロジーのみで議論されることが多いが、これは大きな単純化である。本研究は、かんらん石と輝石の量を系統的に変化させた試料を合成し、粒成長実験・変形実験を行い、2相系レオロジーにおける二相分率と粒成長・変形挙動を調べた。粒成長実験を行った結果、2相目の量比が増える程、粒径は小さくなり、粒成長速度は遅くなる事、実験から得られた粒成長速度が既存の粒成長モデルから求められる理論値とよく一致することが分かった。更に同試料を用い、ひずみ速度と温度を変化させた変形実験から流動則を求めた。求めた流動則から予想される温度一定の時の各二相分率における粘性は、応力一定のダッシュポットモデルで単成分の流動則から予想される粘性と良く一致した。つまり本研究から粒成長則と単成分の流動則が分かれば2相系のレオロジーは解けることが示唆される。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.14824/jakoka.2011.0.46.0
- CiNii Articles ID : 130005008553