講演・口頭発表等

再処理施設の重大事故時における安全性評価研究; 火災事故の研究

令和4年度原子力規制庁技術基盤グループ-原子力機構安全研究・防災支援部門合同研究成果報告会
  • 田代 信介

開催年月日
2022年11月
記述言語
日本語
会議種別
開催地
online
国・地域
日本

再処理施設等では、飛散性の高い放射性物質はグローブボックス(GB)内で取り扱われる。GB火災が生じると放射性物質が建屋内へ放出され、同時に煤煙も放出される。換気系に設置された高性能エア(HEPA)フィルタは、放射性物質の施設内への閉じ込め機能を担っているため、損傷すると放射性物質の施設外 への放出量の増大が引き起こされる恐れがある。実施設で採用されているGBパネル材を取り扱える大型の装置(ACUA, Apparatus for Evaluating Clogging Effect of HEPA Filter on Confinement Capability Under Fire Accident)を用いて、代表的な複数のGBパネル材料の燃焼試験を行い、煤煙負荷量の増大とHEPAフィルタの差圧上昇の関係を調べた。従来、差圧上昇挙動は、負荷した煤煙重量の増加と関係づけて評価されてきた。それに対して、HEPAフィルタのろ過面閉塞を表現する指標としては、負荷する煤煙粒子の体積の方が適切ではないかと考え、煤煙粒子体積とHEPAフィルタの差圧との関係を検討した。その結果、煤煙負荷体積が少ない領域では、パネル材種類や換気等の燃焼条件の相違に依らず、差圧上昇挙動を統一的に評価できることを示した。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5076438