2016年6月
再処理施設における沸騰事故の小規模ホット試験での高レベル放射性廃液からの放射性物質の放出
Journal of Nuclear Science and Technology
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- 巻
- 53
- 号
- 6
- 開始ページ
- 783
- 終了ページ
- 789
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.1080/00223131.2015.1072065
高レベル放射性廃液(HALW)から放出される放射性物質の放出挙動について、沸騰事故条件での実験研究を行った。実験室規模の再処理で得られたHALWを用いた実験で、Ru, $^{99}$Tc, Cs, Sr, Nd, Mo, RhなどのFP核種と$^{242}$Cm及び$^{241}$Amなどのアクチニドの放出割合を測定した。結果として、Ruの放出割合は0.20、FP核種やアクチニドの放出割合は1$\times$$10^{-4}$であった。Ruは気相中にミスト及びガスとして放出された。Ruの放出量の、試料溶液中のRuの初期濃度に対する依存性は弱かった。FP核種とアクチニドは非揮発性で、気相中にミストとして放出された。その放出量は、試料溶液中の初期濃度が大きいほど多かった。Ruの放出割合とNOx濃度は試料溶液の温度の上昇に合わせて増加した。RuとNOxの多くは200から300$^{\circ}$Cの間の、互いにほぼ同じ温度において放出された。ミストその他の粒子状物質の粒径分布を測定したところ、150$^{\circ}$C以下と200$^{\circ}$C以上で、互いに異なった分布が得られた。
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- DOI : 10.1080/00223131.2015.1072065
- ISSN : 0022-3131