2017年12月
Behavioral Inattention Testで検出されない左半側空間無視患者の自動車運転評価における特徴と運転再開に影響する要因の検討 3症例のケースシリーズ
作業療法
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- 巻
- 36
- 号
- 6
- 開始ページ
- 599
- 終了ページ
- 608
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- (一社)日本作業療法士協会
本研究では、半側空間無視(以下、USN)軽度3症例の自動車運転評価結果を分析し、評価中の行動面の特徴に加え、運転再開につながる要因を見出すことを目的とした。全症例のBITがカットオフ値以上を示す一方で、シミュレータ検査や実車評価での車両位置偏位、車線左への脱輪、右方向への接触などの特徴が観察された。また、再評価で運転再開可能となった症例では、運転に関する自己認識の改善がみられ、さらに全般性注意機能の改善が方向性注意機能の低下を補完した可能性が示唆された。USN軽度例の自動車運転評価では、シミュレータ検査や実車を用いて、潜在化したUSN症状のみならず、全般性注意機能の低下や病識の問題にも着目すべきである。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 0289-4920
- 医中誌Web ID : RC22280006