2013年4月 - 2015年3月
頚部干渉波電気刺激の嚥下機能改善効果の検討
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究 挑戦的萌芽研究
頚部干渉波刺激は健常者において嚥下回数を増加させる。本研究では、干渉波刺激が嚥下障害患者の嚥下機能を改善するか検討した。軽度~中等度の嚥下障害があり、明らかな認知障害を認めない12名の被検者に干渉波刺激を15分間行った。嚥下造影検査(VF)を刺激前、刺激中、および刺激終了10分後に行った。刺激中、舌骨の挙上開始から安静時に復帰するまでの時間は13例全例で短縮(刺激前1.37±0.31 s、刺激後1.16±0.29 s、p<0.001)した。嚥下反射の惹起が遅延している患者3例ではいずれも反射惹起の改善を認めた。干渉波刺激は嚥下障害の治療への応用の可能性が示された。
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- 課題番号 : 25560271
- 体系的課題番号 : JP25560271