論文

査読有り 筆頭著者
2020年9月

インドネシア遠隔農村における小水力発電所導入後の維持管理に関する変遷−電力需給状況と運営の実態

水文・水資源学会誌
  • 佐藤辰郎
  • ,
  • 髙田亜沙里
  • ,
  • 井手淳一郎
  • ,
  • M. Alhaqurahman Isa
  • ,
  • 御田成顕
  • ,
  • Yen Fei Tjia
  • ,
  • 髙田浩志
  • ,
  • Priana Sudjono
  • ,
  • 島谷幸宏

33
5
開始ページ
212
終了ページ
221
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
DOI
10.3178/jjshwr.33.212
出版者・発行元
水文・水資源学会

<p> インドネシアでは小水力発電等の再生可能エネルギーによって遠隔地域における村落の電化が進められてきた.しかし,そのような村落に設置された小水力発電所(MHPP)の導入後の維持管理については追跡調査が行われておらず,MHPPの運営実態については十分にわかっていない.本研究では西ジャワ州の遠隔農村であるCiptagelar(チプタゲラ)集落を対象に,住民主体で管理されているMHPPの運営実態の詳細を明らかにすることを目的として,小水力発電事業の歴史,MHPPの概要,およびその運営状況を調査した.チプタゲラ集落にある4つのMHPPはこれまで,人為的な操作ミスや災害等により度々故障し,長期的に稼働停止する場合があった.MHPPの維持管理・運営コストと電気料金の帳簿データを精査した結果,住民からの電気料金によってMHPPの最低限の維持管理はできるが,災害復旧費等は確保できない状況にあることがわかった.取水河川の流況から推定したMHPPの発電出力から,使用可能電力の偏在が確認され,余剰電力の有効活用や災害へのレジリエンスを高めるマイクログリッドが有効であると考えられた.</p>

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.3178/jjshwr.33.212
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130007923695
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10088049
URL
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjshwr/33/5/33_212/_pdf
ID情報
  • DOI : 10.3178/jjshwr.33.212
  • ISSN : 0915-1389
  • eISSN : 1349-2853
  • CiNii Articles ID : 130007923695
  • CiNii Books ID : AN10088049

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