2017年4月 - 2021年3月
『百科全書』の編集史的研究──知の生成と転位
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
文献研究の蓄積によって、初期近代典籍資料への『百科全書』本文の依存関係はしだいに明らかになりつつあるが、『百科全書』本文の文献批判は多くがなお未解明である。本研究は、18世紀啓蒙期社会思想史、科学史、人文学研究者が協力しあい、欧米・韓国の研究者の協力もえて、『百科全書』編集史のわが国における初の包括的な文献学的解明を目指すものである。本年度も引き続き(1)典拠批判により本文資料層の〈生成〉を包括的に分析するとともに、(2)識別が可能となった異なる資料層の断片の、テクストにおける編集的な取り扱い方(〈転位〉)を多面的に追究し、3)その編集作業の背後にある『百科全書』編集意図とその史的状況との関連を総合的に明らかにした。
2019年度は、典拠研究をさらに進め、『百科全書』本文の新たな文献批判を行った。その成果は2019年7月の国際18世紀学会(エジンバラ大学)において、国際シンポジウムにおいて発表した。また12月には日本18世紀学会研究会にて本研究の成果を発表している。2020年2月に、リヨン高等師範学校古典思想研究所からフランソワ・ペパン、およびピエール・ジラール両教授を招致し、国際研究セミナーを開催して百科全書本文及び関連啓蒙思想に関する合同協議会を東京で開催した(日仏若手啓蒙思想研究共同セミナー)。さらに同月ソウルにて韓国研究者8名をこれに加えて日韓仏での「百科全書・啓蒙思想研究」シンポジウムを開催して編集史研究を多角的な観点から推進した(Colloque international : Les Lumieres dans leurs contextes, 20-21 fevrier 2020, Universite Nationale de Seoul)。また、典拠情報索引目録のためのオンライン・データベースを構築している。
2019年度は、典拠研究をさらに進め、『百科全書』本文の新たな文献批判を行った。その成果は2019年7月の国際18世紀学会(エジンバラ大学)において、国際シンポジウムにおいて発表した。また12月には日本18世紀学会研究会にて本研究の成果を発表している。2020年2月に、リヨン高等師範学校古典思想研究所からフランソワ・ペパン、およびピエール・ジラール両教授を招致し、国際研究セミナーを開催して百科全書本文及び関連啓蒙思想に関する合同協議会を東京で開催した(日仏若手啓蒙思想研究共同セミナー)。さらに同月ソウルにて韓国研究者8名をこれに加えて日韓仏での「百科全書・啓蒙思想研究」シンポジウムを開催して編集史研究を多角的な観点から推進した(Colloque international : Les Lumieres dans leurs contextes, 20-21 fevrier 2020, Universite Nationale de Seoul)。また、典拠情報索引目録のためのオンライン・データベースを構築している。
- ID情報
-
- 課題番号 : 17H02321
- 体系的課題番号 : JP17H02321
この研究課題の成果一覧
絞り込み
講演・口頭発表等
3-
Colloque international : Les Lumières dans leurs contextes 2020年2月20日 招待有り
-
2020年2月14日
-
日本18世紀学会研究会 2019年12月21日