共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年10月 - 2024年3月

筋衛星細胞nicheを標的としたサルコペニア病態解明と克服策の開発

日本学術振興会  科学研究費助成事業 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))  国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))

課題番号
19KK0254
体系的課題番号
JP19KK0254
配分額
(総額)
18,330,000円
(直接経費)
14,100,000円
(間接経費)
4,230,000円

骨格筋細胞における運動刺激受容機構として筋衛星細胞と運動神経細胞・神経筋接合部のニッチに着目し、加齢に伴うこの空間的相互作用の変容によるサルコペニア発症メカニズムを解明し、運動効果増強によるサルコペニア克服策確立のための知的基盤形成を目指すことを目的として、米国ミネソタ大学との国際共同研究として5か年計画で実施される。2021年度は、その3年目にあたり、国際共同研究実施に向けた準備と遺伝子改変マウスを用いた実験への着手を当初の計画とした。すでに、研究対象とする筋衛星細胞特異的Pax7遺伝子により発現する赤色蛍光強発現遺伝子tdTomatoと運動神経細胞に特異的なThy1遺伝子に緑色蛍光遺伝子YFPを導入したレポーターマウスを用いた運動刺激増加モデルおよび除神経モデル実験には着手した。しかし2020年度に引き続き2021年度も、COVID-19の影響を受け、主たる実験の場であるミネソタ大学への訪問がすべてキャンセルされた。また、日本国内での実験にも制約が生じたために、個々の施設における実験に留まった。未だ渡米の見通しが立たない状況であるが、実験計画の遂行に必要な実験器具や試薬などは準備でき次第順次ミネソタ大学へ送付しており、いつでも実験を再開できる状況になっている。現在、国内共同研究として、野生型マウスを用いた対照実験として、運動刺激増加モデルならびに運動刺激減少モデルによる検討を行っている。また、ミネソタ大学でも一部サンプルの解析に着手している。渡米できるような状況になり次第、ミネソタ大学を訪問し、研究を推進するよう準備を進めている。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19KK0254
ID情報
  • 課題番号 : 19KK0254
  • 体系的課題番号 : JP19KK0254