2020年4月 - 2023年3月
拠点+ネットワーク最適化モデルを用いた日常生活圏域の最適化に関する研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 若手研究
本研究では、全国で進められている立地適正化計画、特にコンパクト+ネットワークの観点から、地域の拠点配置を研究対象としている。これは、拠点の配置と数を計画する根拠となる指標の導出を目的とした研究である。これにより拠点の配置及び、拠点間を効率的に結ぶネットワークの最適化を行い、それぞれの拠点が有機的に連携する広域での公的サービス供給の可能性を探る。
拠点の配置に関しては施設配置研究から多くの既往モデルが存在するが、複数の拠点を設定した際に都市機能をどのように配分するか、どのように分担するかといった拠点同士の関係性を考慮した配置モデルでは、移動コストをどのように定義するかが肝要となる。2年目に当たる本年度は以下の実績が挙げられる。
1年目では、本研究の根幹となる拠点配置の基礎モデルの構築については、約500m四方の格子上に集計された人口分布を基にしたアクセシビリティによる最適化アルゴリズムを構築中であったが、本年度は多くの人が集まりやすい拠点には多くの都市機能が集積することを前提として、拠点の訪問頻度にヒエラルキーのある状態での拠点間移動コストを組み込んだモデルを構築した。これについて、ケーススタディとして、香川県の市町村を対象に計算を進めており、最適化アルゴリズムの計算時間と精度の検証を行い、研究発表を予定している。さらに、計算規模を拡大し、都道府県内での自治体境界と拠点配置モデルによる都市圏と比較を行いつつ、広域でのコンパクトシティ化の効果について研究を進める予定である。
拠点の配置に関しては施設配置研究から多くの既往モデルが存在するが、複数の拠点を設定した際に都市機能をどのように配分するか、どのように分担するかといった拠点同士の関係性を考慮した配置モデルでは、移動コストをどのように定義するかが肝要となる。2年目に当たる本年度は以下の実績が挙げられる。
1年目では、本研究の根幹となる拠点配置の基礎モデルの構築については、約500m四方の格子上に集計された人口分布を基にしたアクセシビリティによる最適化アルゴリズムを構築中であったが、本年度は多くの人が集まりやすい拠点には多くの都市機能が集積することを前提として、拠点の訪問頻度にヒエラルキーのある状態での拠点間移動コストを組み込んだモデルを構築した。これについて、ケーススタディとして、香川県の市町村を対象に計算を進めており、最適化アルゴリズムの計算時間と精度の検証を行い、研究発表を予定している。さらに、計算規模を拡大し、都道府県内での自治体境界と拠点配置モデルによる都市圏と比較を行いつつ、広域でのコンパクトシティ化の効果について研究を進める予定である。
- ID情報
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- 課題番号 : 20K14908
- 体系的課題番号 : JP20K14908