2015年
東海三県の三世代間にみる通過儀礼および儀礼食の特徴と伝承に影響する要因
日本調理科学会誌
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- 巻
- 48
- 号
- 2
- 開始ページ
- 146
- 終了ページ
- 153
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11402/cookeryscience.48.146
- 出版者・発行元
- 一般社団法人 日本調理科学会
本研究では,東海三県に居住する人々を対象に,子・母・祖母の三世代別に通過儀礼の認知と喫食状況を調べ,東海地方の特徴と伝承に影響する要因について検討した。<br> 認知率では,経験の有無が値に影響し,子世代の百日祝いと初誕生および結納と婚礼の認知率が母と祖母世代より有意(p<0.05)に低かった。経験率では,経験時の経済的・社会的状況の厳しさと,儀礼の意義の希薄化が経験率を減少させた。しかし,母と祖母世代の長寿に見るように高齢者が同居する条件は経験率を向上させた。また,儀礼における地域活動や人々の意識の高さが認知率と経験率を向上させた。東海三県の特徴として製造量の多い外郎と漁獲量の多いアサリが儀礼食に利用されていた。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11402/cookeryscience.48.146
- ISSN : 1341-1535
- CiNii Articles ID : 130005068812
- CiNii Books ID : AN10471022