2016年
多変量解析を用いた黒部川流域の水質特性
水文・水資源学会研究発表会要旨集
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- 巻
- 29
- 号
- 開始ページ
- 98
- 終了ページ
- 98
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11520/jshwr.29.0_98
- 出版者・発行元
- 水文・水資源学会
2011年6月から2016年2月の溶存イオンのデータを用いて多変量解析を行い,黒部川流域の水質特性を検討した.使用した溶存イオンデータはNa+,NH4+,K+,Mg2+,Ca2+,Cl-,NO3-,SO42-,HCO3-,SiO2の10種類である.その結果,黒部川流域は第4主成分まででその特性の96.80 %のまで統合できた.第1主成分は地下水への海岸侵入,地下滞留時間を表している主成分であると解釈でき,第2主成分は地下滞留時間を表している主成分であると解釈できた.また,第1主成分と第2主成分の得点のパターンにより,前沢,下立,大島(内),大島(外)を除く地下水と黒部川の水質特性が同じ分類であり,黒部川が主な涵養源であると考えられる. 2014年1月から2014年12月の黒部川扇状地の地下水溶存イオンデータを用いた多変量解析の結果,前沢,下立,大島(内),大島(外)の地下水では渇水期に低い得点が得られる結果になった.これは渇水期により地下水の循環が行われたであると考えられる.それ以外の地下水は年間を通して概ね同様な得点であり,前沢,下立,大島(内),大島(外)とは異なる水質特性であることが分かった.
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- DOI : 10.11520/jshwr.29.0_98
- CiNii Articles ID : 130005176190