2020年7月10日
中退確率の遷移を用いた中退学生の類型化
日本教育工学会論文誌
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- 巻
- 44
- 号
- 1
- 開始ページ
- 11
- 終了ページ
- 22
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.15077/jjet.43072
- 出版者・発行元
- 日本教育工学会
<p>本研究では過去のデータを用いて中退をした大学生の状態を学期ごとに遷移する中退確率を用いて表現し,その中退確率を用いて中退までの学生の動きを類型化する手法を提示する.大学における中退は,大学にとっても,学生にとっても負の影響が大きい.本研究では過去のデータを用いて中退をした大学生の状態を学期ごとに遷移する中退確率を用いて表現し,その中退確率を用いて中退までの学生の動きを類型化する手法を提示する.大学における中退は,大学にとっても,学生にとっても負の影響が大きいため,中退を予測し,介入することで未然に防止する研究は広くなされてきた.しかし,中退予測の研究では中退を一時点のみで予測することが多く,実際に中退をする学期までに予測がどのような変遷を経るのかといった研究は少なかった.本研究ではロジスティック回帰モデルを用いて学期ごとに中退確率を算出し,X-means 法を用いて類型化することで,実際に中退をする学期までにどのような途中過程を経るのかを表現する手法を提示する.本手法を用いることで,大学において実際に中退をした学生がどのような過程を経て中退をしたのかを量的に知ることができるため,全学的な学生支援の方向性を検討し,効率的な中退防止施策につなげることができる.</p>
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.15077/jjet.43072
- ISSN : 1349-8290
- CiNii Articles ID : 130007872228
- CiNii Books ID : AA11964147