共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2020年3月

網膜障害時におけるNrf2/Keap1経路の関与および保護作用機序の解明

日本学術振興会  科学研究費助成事業 特別研究員奨励費
  • 齋藤 祐一

課題番号
17J10301
配分額
(総額)
2,800,000円
(直接経費)
2,800,000円
(間接経費)
0円

網膜色素上皮は恒常的に視細胞外節を貪食・消化することで視機能の維持に重要な役割を果たしている。この網膜色素上皮に慢性的な酸化ストレスがかかることが、難治性網膜疾患である萎縮型加齢黄斑変性症の病態形成を引き起こすと考えられているが、未だ有効な治療薬は開発されていない。そこでわれわれは酸化ストレスに応答し、生体内で多様な異物代謝関連因子を誘導する転写因子であるNF-E2-related factor 2 (Nrf2) に着目し、その活性化薬が視細胞貪食を促進することを明らかにした。
本年度は、強いNrf2活性化作用を有する親電子性Nrf2活性化剤RS9を用いて、①RS9がオートファジーレセプターであるp62の誘導を介したオートファジー活性化により網膜色素上皮細胞の視細胞貪食を活性化すること、②RS9以外の古典的親電子性Nrf2活性化薬 (ジメチルマレイン酸: DEM) においても同様の作用が認められることを明らかにした。これらのことはNrf2の網膜色素上皮機能維持作用を示すだけでなく、萎縮型加齢黄斑変性症の治療標的として、Nrf2がもつ有用性を示すものである。

ID情報
  • 課題番号 : 17J10301