共同研究・競争的資金等の研究課題

2015年4月 - 2019年3月

「国境の市民化」をめぐるローカルの重層的展開―日伊比較地域アプローチ

日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究(B)  若手研究(B)

課題番号
15K17206
体系的課題番号
JP15K17206
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
3,770,000円
(直接経費)
2,900,000円
(間接経費)
870,000円

本研究では、日本とイタリアの国境問題の比較研究から次の成果を得た。第1に、<問題連累アプローチ>という新たな視点により、第二次大戦以降の日伊国境問題に「帝国の未精算」という共通点があることを明らかにした。第2に、イタリアと異なる、日本の国境画定問題の未解決要因を紛争解決論から解明した。第3に、現在争点化された八重山諸島の自衛隊基地配備計画とイストリアの国境封鎖フェンス設置に対して、国境ローカルの抗議行動の生成プロセスをフィールドワークから検討した。第4に、国家の布告する「つくられた非常事態」に対して、国境地域の歴史と関係に根ざした独自の抗議の論理と倫理があることを明らかにした。

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-15K17206/15K17206seika.pdf
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-15K17206
ID情報
  • 課題番号 : 15K17206
  • 体系的課題番号 : JP15K17206

この研究課題の成果一覧

講演・口頭発表等

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