2020年3月
福島第一原子力発電所事故時に放出された放射性核種の放出源情報と大気拡散シミュレーションの改善
Journal of Environmental Radioactivity
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- 巻
- 213
- 号
- 開始ページ
- 106104\_1
- 終了ページ
- 106104\_13
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.1016/j.jenvrad.2019.106104
福島第一原子力発電所事故(特に測定値が利用できない事故初期)の公衆の被ばく線量評価には、大気輸送・拡散・沈着モデル(ATDM)シミュレーションによる放射性核種の環境中時間空間分布の再構築が必要である。このATDMシミュレーションに必要な放射性物質の大気中への放出源情報が多くの研究で推定されてきた。本研究では、ベイズ推定に基づく最適化手法により、これまでに推定した放出源情報とATDMシミュレーションの改善を行った。最適化では、新たに公開された大気汚染測定局で収集された浮遊粒子状物質(SPM)分析による$^{137}$Cs大気中濃度を含む様々な測定値(大気中濃度,地表沈着量,降下量)を使用し、拡散計算と測定の比較結果のフィードバックにより放出源情報だけでなく気象計算も改善させた。その結果、ATDMシミュレーションはSPM測定点の大気中濃度と航空機観測による地表沈着量を良く再現した。さらに、最適化放出率とATDMシミュレーションにより主要核種の大気中および地表における時間空間分布(最適化拡散データベース)を構築した。これは、避難者の行動パターンと組み合せた包括的な線量評価に活用される。
- リンク情報
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- DOI
- https://doi.org/10.1016/j.jenvrad.2019.106104
- PubMed
- https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31983441
- URL
- https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5065818
- Scopus
- https://www.scopus.com/inward/record.uri?partnerID=HzOxMe3b&scp=85076349804&origin=inward 本文へのリンクあり
- Scopus Citedby
- https://www.scopus.com/inward/citedby.uri?partnerID=HzOxMe3b&scp=85076349804&origin=inward
- ID情報
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- DOI : 10.1016/j.jenvrad.2019.106104
- ISSN : 0265-931X
- eISSN : 1879-1700
- PubMed ID : 31983441
- SCOPUS ID : 85076349804