MISC

2015年8月

B細胞内のシグナル伝達機構(第3回) B細胞におけるPKCの生理機能と分子機序

炎症と免疫
  • 安居 輝人
  • ,
  • 南谷 武春

23
5
開始ページ
450
終了ページ
454
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(株)先端医学社

セリン・スレオニンキナーゼであるPKCファミリーは、リンパ球活性化に重要な役割を果たしている。B細胞活性化・分化におけるPKCファミリーの生理的機能はノックアウトマウスの解析より明らかになっており、PKCβはBCRシグナルにおけるNF-κB活性化、それに伴うB細胞生存に寄与している。一方、PKCδはB細胞死を誘導することによって自己反応性B細胞の制御に関与している。PKC関連ファミリー分子であるPKN1はBCRシグナル下流で活性化し、B細胞分化、生存に関与することが新たに明らかとなった。PKN1はBCRシグナルで活性化されたAktを負に制御し、PKCδと同様に免疫寛容に関与していることが示唆された。このように、PKCのNF-κBおよびAktを中心とした分子制御メカニズムと、自己免疫疾患といった免疫病との相関が次第に明らかになりつつある。(著者抄録)