基本情報

所属
神奈川歯科大学 全身管理医歯学講座 障害者歯科 講師
学位
歯学博士(北海道医療大学)

J-GLOBAL ID
201901012942415358
researchmap会員ID
B000381163

ケモカインCXCL14(BRAK)は癌の治療,予防に有望な分子であり、我々はがんに対して副作用のない治療法の開発を目的として,身体に存在する細胞外で働くがん抑制分子を探索し,白血球の遊走に関与すると考えられていたケモカインファミリーのCXCL14が移植がんの増殖を抑制する分子であることを見いだした.一方で、CXCL14は脳に一番多く発現しており、その機能に非常に興味を持っていたが、CXCL14の遺伝子を不活性化したノックアウト(KO)マウスの繁殖過程で得られるKOマウスの仔が非常に少なく、この原因として摂食嚥下機能障害が生じている可能性が考えられた。これまで、生体のケモカインやタンパクが直接、摂食嚥下機能に影響を与えた報告は非常に少なく、CXCL14の摂食嚥下機能に与える影響が解明されれば摂食嚥下(哺乳)障害の新たな診断法と治療法が開発される可能性が考えられる。このようにCXCL14は将来,ヒトの種々のがんの治療や,予防に利用できるのみならず、摂食嚥下障害の治療や予防にもはたらく有望な分子と考えられる.

学歴

  1

論文

  13

共同研究・競争的資金等の研究課題

  4