2013年5月17日
アルツハイマー型認知症患者の帯状束における病変の解析と評価 : MR-DTIを用いた神経線維追跡による研究
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス
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- 巻
- 113
- 号
- 61
- 開始ページ
- 43
- 終了ページ
- 48
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 一般社団法人電子情報通信学会
アルツハイマー型認知症(Alzheimer's Disease:AD)の定量評価を目的として、MR拡散テンソル画像法(MR-DTI)を用いた神経線維追跡を行った。軽度AD患者群および中等度AD患者群と、健常者群を対象として解析を行った。追跡線維はPapezの情動回路の一部である帯状束とし、開始面および終了面を設定し、左半球、右半球それぞれ約3cm追跡を行った。また、比較する指標として左右半球それぞれにおいて追跡出来た本数、線維に沿って求めたFA値・MD値・線維の曲率の平均と標準偏差を設定した。それぞれの指標を比較した結果、AD患者の左半球MD値の平均が健常者より有意に大きい傾向があり、また軽度AD患者の右半球FA値の平均および標準偏差が中等度AD患者よりも有意に大きいことが分かった。したがって、健常者とAD患者はMD値の平均を用いて、軽度AD患者と中等度AD患者はFA値の平均および標準偏差を用いて、定量評価ができる可能性が示された。
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/110009768727
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN1001320X
- ID情報
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- ISSN : 0913-5685
- CiNii Articles ID : 110009768727
- CiNii Books ID : AN1001320X
- identifiers.cinii_nr_id : 1000040175336