2009年5月21日
神経束交叉部における曲率偏差探索を用いたMR-DTI神経線維追跡法(一般セッション,映像ハンドリング技術とその応用)
電子情報通信学会技術研究報告. MI, 医用画像
- ,
- ,
- 巻
- 109
- 号
- 65
- 開始ページ
- 147
- 終了ページ
- 152
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 一般社団法人電子情報通信学会
近年,ヒトの脳機能を非侵襲的に計測することのできる手法として,機能的磁気共鳴画像法(fMRI)が急速に普及し,高次脳機能研究の分野において一般的な方法の1つとなりつつある.しかし,脳活動に伴う血行動態を計測しているため空間分解能には限界があるなどの課題も多い.このような問題に対して脳活動領域間の神経線維を描出することにより脳活動領域を限局したり,脳活動領域間の機能的結合を解析したりできる可能性がある.上記,神経線維描出法の1つとして拡散テンソル画像を用いた線維追跡法が存在するが,この線維追跡法における主な問題の1つに線維交叉部などにおける異方性の低下が挙げられる.本研究では,この問題に対応する手法として,異方性低下部のテンソルを使用せず,曲率偏差を用いた探索により線維追跡を行う方法を提案する.そして,脳梁を介した左右半球視覚野間の線維追跡を模したシミュレーション実験および実データへの適用によってその有効性を確認した.
- リンク情報
-
- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/110007331105
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10013006
- ID情報
-
- ISSN : 0913-5685
- CiNii Articles ID : 110007331105
- CiNii Books ID : AN10013006
- identifiers.cinii_nr_id : 1000040175336