MISC

2008年10月16日

視覚誘導性サッカード課題遂行時における関連皮質活動の経時変化 : fMRI-MEG統合解析法による検討(BCI/BMIとその周辺,一般)

電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング
  • 白澤 佳大
  • ,
  • 鄭 址旭
  • ,
  • 笈田 武範
  • ,
  • 小林 哲生

108
264
開始ページ
67
終了ページ
72
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
一般社団法人電子情報通信学会

本研究では,サッカード実験において最も一般的に用いられる視覚誘導性サッカード課題遂行時の脳活動をfMRI及びMEGを用いて計測した.fMRI実験においては,サッカードのみに関わる脳活動領域を得るために,仮現運動知覚の影響を排除するような実験を行った.この結果,MT+/V5における活動が動きの知覚によるものであるという結果が得られた.MEG実験においては,同時に計測した眼電図からサッカード開始時刻を求めた.MEG信号の第1ピークがサッカード開始潜時以前に見られ,その時の磁界分布を描くことで,IPS,FEF,MT+/V5近傍におけるセンサ面での活動の増加が見られた.さらに,fMRI実験により得られた脳活動領域と、MEGにより得られた視覚誘導性サッカード課題遂行時の事象関連脳磁界を,fMRI-MEG統合解析法に適用することで,課題遂行に関連する複数の皮質における活動の経時変化を捉えた.これによりサッカード開始に先んじてMT+/V5が賦活する様子を捉えることが出来た.

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110007100584
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10091178
ID情報
  • ISSN : 0913-5685
  • CiNii Articles ID : 110007100584
  • CiNii Books ID : AN10091178
  • identifiers.cinii_nr_id : 1000040175336

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