MISC

2014年12月6日

仮名文字の音韻および図形的照合時における皮質神経活動:スタンバーグ課題中における事象関連脳波脱同期の信号源再構成に基づく検討

電子情報通信学会技術研究報告
  • 久保佑樹
  • ,
  • 奥畑志帆
  • ,
  • 小林哲生

114
361(MBE2014 74-91)
開始ページ
39
終了ページ
44
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
一般社団法人電子情報通信学会

本研究では仮名文字を用いたスタンバーグ課題中の音韻および図形的照合時における脳活動を比較・検討した.健常男性18名の脳波を計測し,皮質信号源におけるα律動を再構成した上で事象関連脱同期(ERD)を解析した.その結果,両照合条件とも高次視覚野における再構成α帯ERDの抑制時間と反応時間との間に有意な相関が認められた.このことから照合条件に拘わらず,刺激が呈示された感覚領域と系列的な記憶検索処理との関連が示唆された.また,図形的照合条件でのみ,角回を含む頭頂周辺領域で有意な相関がみとめられた.図形的照合では音韻的な系列記憶検索に加え,ひらがなとカタカナの区別も必要となり,積極的な注意の制御に関わる皮質ネットワークにあたる領域の関与が推定される.

リンク情報
J-GLOBAL
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201502261467508315
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110009977482
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN1001320X
ID情報
  • ISSN : 0913-5685
  • J-Global ID : 201502261467508315
  • CiNii Articles ID : 110009977482
  • CiNii Books ID : AN1001320X

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