2001年10月10日
両眼視野闘争時における知覚運動交替に関連した視運動性眼振の変化
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理
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- 巻
- 84
- 号
- 1
- 開始ページ
- 196
- 終了ページ
- 202
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 社団法人電子情報通信学会
左右の眼に競合する図形が呈示され融合して知覚できず, 時間的に交互に知覚される現象は両眼視野闘争として知られている.本研究では左右反対方向にドリフトし競合する縦縞を左右眼独立に呈示し, 視野闘争時において知覚運動方向を判断して行うボタン押しと, 左右眼の眼球運動を同時計測した.対照実験として, 左右眼に同一の運動図形を呈示し(両眼視野融合), ドリフト方向を交替させる実験を行った.視野融合時・闘争時ともに知覚運動方向に対応した不随意な視運動性眼振(optokinetic nystagmus:OKN)が生じ, 左右眼の眼球運動方向が一致した.OKNの緩徐相における眼球運動方向の変化に対するボタン押しの遅れ時間が, 視野融合時(300ms)に比べ視野闘争時(630ms)は有意に増大した.この結果から視野闘争時は知覚交替の随意的判断に要する時間が増大すると考えられる.遅れ時間のばらつきも視野融合時に比べ視野闘争時は有意に増大し, OKN変化とボタン押しが同期しにくくなることがわかった.OKN変
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/110003183958
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11340957
- ID情報
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- ISSN : 0915-1923
- CiNii Articles ID : 110003183958
- CiNii Books ID : AA11340957
- identifiers.cinii_nr_id : 1000040175336