共同研究・競争的資金等の研究課題

2014年7月 - 2019年3月

観察・観測による断層帯の発達過程とミクロからマクロまでの地殻構造の解明

日本学術振興会  科学研究費助成事業 新学術領域研究(研究領域提案型)
  • 竹下 徹
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  • 酒井 慎一
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  • 豊島 剛志
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  • 藤内 智士
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  • 奥平 敬元
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  • 加藤 愛太郎
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  • 小林 健太
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  • 松本 聡
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  • 亀田 純
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  • 廣野 哲朗
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  • 藤本 光一郎
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  • 重松 紀生
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  • 向吉 秀樹

課題番号
26109004
担当区分
研究分担者
配分額
(総額)
224,510,000円
(直接経費)
172,700,000円
(間接経費)
51,810,000円

地質サブグループの上部地殻班は三重県および愛媛県における中央構造線の調査を担当した。三重県ではマイロナイト(塑性) からカタクレーサイト (脆性) に至る各種断層岩の三次元分布モデル構築を試みた。この結果、断層内部構造がマイロナイトを含む左横ずれの構造とより新しい脆性的な構造に分かれ、前者に脆性塑性遷移点をまたぐ歪の局所化が記録されていることを明らかにした。一方、愛媛県の中央構造線では、断層近傍に発達する鉱物脈群の方位分布密度を解析し、断層コアに近い場所ほど鉱物脈形成時の間隙流体圧比が高かったことを明らかにした。地震性高速変形班は2000年鳥取県西部および2016年鳥取県中部地震の余震域周辺に発達する小断層群の古応力解析および断層粘土の鉱物組成の分析に基づき、小断層群の発達過程を明らかにした。また、熊本県日奈久断層帯に沿って発達する脆性剪断帯中に貫入するひん岩についてK-Ar年代測定を行い、剪断の生じた時期を検討した。下部地殻班は、ノルウェー北部に産する変形斜長岩を解析し、複数回の動的破壊による粉砕現象を見いだした。初期の破壊は高圧条件(1 GPa)で発生したことが明らかとなり、下部地殻深部においても破壊現象が認められることを明らかにした。また、東南極トナー島では下部地殻条件の地震性高速すべりに伴う局所的高歪速度延性剪断変形帯を発見した。地震観測サブグループでは、深部断層形状検出装置を鳥取県西部に展開し、データを取得した。その結果、鳥取県西部地震の震源断層の近傍で発生する微小地震を多数検出し、断層面が複雑な形状を示すことを明らかにした。また、流体の存在を示唆する非ダブルカップル地震が高い精度で決定され、地震活動への流体の関与が示された。さらに、余震活動の時間的減衰率の違いから、断層の下部延長における滑りの可能性が見いだされた。

ID情報
  • 課題番号 : 26109004