2008年 - 2011年
HIPに基づく開放型ユビキタスネットワークアーキテクチャ
文部科学省 科学研究費補助金(基盤研究(B)) 基盤研究(B)
開放型ユビキタスネットワークにおいては、ネットワークアクセスの提供者と利用者の双方にとってのセキュリティの確保が重要である。初年度はまず、ネットワークアクセスの提供者と利用者との間で事前の信頼関係を仮定しない自律分散型のネットワークのセキュリティモデルを定義し、セキュリティに関する要求要件を明確化した。従来の公衆無線インターネットサービスは、大別して、事業者型モデル(ISP model)と自営型モデル(self-managed model)に分類できる。事業者型モデルは、ネットワークアクセスの提供者と利用者の間に契約に基づく事前の信頼関係があることを仮定し、それに基づいて認証を行う。一方、自営型モデルでは、ネットワークアクセスの提供者が、利用者との信頼関係の確立なしに、ネットワークを提供する。本研究では、ネットワークの設置者と利用者の間に、通信事業者と加入者の間にあるような契約関係や信頼関係を仮定することなしに、ネットワークの設置者と利用者の双方に対して、セキュリティの確保と同時にプライバシの保護を低コストで確実なものにできるモデルを自律分散型モデル(autonomous distributed model)と位置づけ、その単純な実現方式として、端末(Mobile Node)と認証サーバの間にトンネルが張られ通信相手(Corresponding Node)とは認証サーバを介し...
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- 課題番号 : 20300028
- 体系的課題番号 : JP20300028