共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2023年3月

複素球面上の符号・デザインの研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
18K03395
体系的課題番号
JP18K03395
配分額
(総額)
4,290,000円
(直接経費)
3,300,000円
(間接経費)
990,000円

本年度は次の5つの研究を行った。
1. MUBやtight spherical 4,5,7-designのTerwilliger代数として得られるコヒアラント配置の研究を基にして、Q-多項式コヒアラント配置の研究をし、論文が国際雑誌から出版された。tight spherical 5-designとequiangular tight frameに関する研究も進めている。
2. University of LethbridgeのHadi Kharaghani氏とThomas Pender氏との共同研究で、weighing行列の再帰的な構成方法を提唱した。初期配置のweighing行列にある条件を課すことで、balancedと呼ばれる条件をもつことを示した。国際雑誌から既に出版されている。
3. Kharaghani氏とUniversity of LethbridgeのVlad Zaitsev氏との共同研究で、optimal ternary codesの構成を行った。balanced weighing行列の行ベクトルを符号語とする符号を考察し、一般化されたJohnson boundを満たす例を与えた。
4. 横浜国立大の久保田匠氏と代表者の学生との共同研究で、(直交)数独から得られるグラフのスペクトルについて研究し、有限体から得られる例に対してスペクトルを決定した。スペクトルは数独に対して定まる同値関係に対する不変量となっているが、スペクトルの異なる数独を実際に構成をした。
5. National Central University(台湾)のWei-Hsuan YuとNational Center for Theoretical Sciences(台湾)のWei-Jiun Kaoとの共同研究で、複素球面上の符号の半正定値計画法の研究を行った。論文は完成し、近いうちに投稿する予定である。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18K03395
ID情報
  • 課題番号 : 18K03395
  • 体系的課題番号 : JP18K03395

この研究課題の成果一覧

論文

  9