2020年9月 - 2022年3月
DNAホルミル修飾によるクロマチンの化学的構造制御を通じた生体反応制御機構の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 研究活動スタート支援 研究活動スタート支援
本研究では、DNAホルミル修飾がクロマチンの構造制御に果たす役割の解明に向け、ポジショニングと熱的なスライディングの観点からホルミル修飾がヌクレオソームの化学特性に与える効果を検証した。ヌクレオソームコアパーティクル上、およびリンカー上にホルミル修飾を有する一群のヌクレオソームを作成し、評価を行ったところ、スライディング後のヌクレオソームのポジショニングがDNA上におけるホルミル修飾の位置の違いにより変化することが示唆された。以上の結果は、ホルミル修飾位置がヌクレオソームのポジショニングを規定する制御子として機能する可能性を示している。
- ID情報
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- 課題番号 : 20K22519
- 体系的番号 : JP20K22519