共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2021年3月

認知症者の低活動症状に着目したBPSD重症化予防に向けた看護アセスメント指標開発

日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究
  • 古野 貴臣

課題番号
18K17639
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
3,770,000円
(直接経費)
2,900,000円
(間接経費)
870,000円

本年度は,本調査における事前調査として,学術集会において研究職および,認知症看護のジェネラリストに対する「BPSDの低活動症状」に対するヒアリングを実施した.その結果,研究職およびジェネラリストはどちらも低活動症状に対する認識が十分でなかった.BPSDの低活動症状の概念は比較的新しく,症状としても目立たないことが要因として示された.文献レビューを行ったところ,低活動症状という概念に着目した看護研究は非常に少ないことが明らかになった.しかし,抑うつや意欲低下に焦点を当てた研究は散見された.例えば,認知症高齢者に対するアクティビティケアの実施や,介護予防のために体を動かす機会を設けるなど,認知症高齢者の活動性低下に対する看護実践は行われていた。これは,看護師が認知症高齢者の低活動症状に対するアセスメントを踏まえて行われていると考える。以上のことから,認知症看護において,認知症患者の活動性向上にどのようなアセスメントを行っているか明らかにする意義を見出せた。このことを踏まえ,本調査のインタビューにおいて質の高いデータが回収できるようなインタビューガイドの作成に取り掛かった。また,当初は看護師個人に対するインタビューを行う予定であったが,ヒアリングに際して,看護師が事例を想起しながら回答することが多かったため,多面的・多角的にアセスメントの実態を明らかにするためには,フォーカスグループインタビューによる調査が望ましいとの結論に至り,計画の修正を行った。