基本情報

所属
国立極地研究所 先端研究推進系 地圏研究グループ 教授 (極域科学資源センター長)
総合研究大学院大学 先端学術院 極域科学コース 教授
九州大学 大学院 比較社会文化研究院/地球社会統合科学府 極域地圏環境講座(連携講座) 客員教授
学位
博士(理学)(1999年9月 総合研究大学院大学(総研大))
修士(理学)(1996年3月 京都大学)

J-GLOBAL ID
200901040682741112
researchmap会員ID
5000082391

研究課題と活動状況: 天然物質科学をベースとした様々なテーマの研究・共同研究に取り組んでいます。特に、これまで南極、インド、アフリカ、国内外の地質学・岩石学・地球化学・地球年代学にかかる研究をおこない、現在進めている具体的な研究テーマとしては、(1)深部地殻での高温~超高温変成作用、流体活動、および、地殻溶融プロセスの研究。(2)高温変成岩・火成岩中の副成分鉱物の挙動と年代論と地球化学とのリンク、(3)原生代~古生代にかけての南極を中心とするゴンドワナ大陸の形成発達史の研究、(4)太古代(始生代)の地殻形成発達を中心とした地球の環境変遷史の研究、等があります。極域観測歴: 南極域:第38次南極地域観測隊(夏隊同行者)(1996-1997)、第39次南極地域観測隊(夏隊同行者)(1997-1998)、オーストラリア南極観測隊(2006-2007)、第49次南極地域観測隊・夏隊(2007-2008)、第57次南極地域観測隊・夏隊(2015-2016)、第58次南極地域観測隊・夏隊(2016-2017)、第65次南極地域観測隊・夏隊(2023-2024)


経歴

  6

論文

  121

MISC

  24

書籍等出版物

  6

講演・口頭発表等

  127

共同研究・競争的資金等の研究課題

  30

社会貢献活動

  10

その他

  1
  • 放射年代測定のターゲットである岩石中の副次鉱物の挙動を明らかにするために、その共生関係、鉱物組織、化学組成の解析をすすめてきた。南極産超高温変成岩試料を用いたジルコンとモナザイトのU-Pb年代測定データと共存するザクロ石との間の元素分配の解析によって、高温変成作用における副次鉱物の化学的特徴ならびに年代測定で得られた年代値と地質イベントとの対応関係への理解が進展した。また、南極、南アフリカ、スリランカでの野外地質調査で採集した岩石試料の解析、ならびに、国内外の研究者との様々な地域の変成岩・火成岩試料を用いた共同研究によって、高温変成作用と岩石の融解プロセスならびに放射年代測定とを組み合わせた研究を今後も継続していく。2007年からは、南極セールロンダーネ山地をターゲットとして、ドロンイングモードランドにおける火成・変成プロセスの解明を目指した研究をおこなっている。2010年からは、南極との連続性も視野に入れながら、始生代の地殻進化プロセスの解明を目的にインド南部の始生代ダールワール岩体の地質・変成・年代研究をおこなっている。