論文

筆頭著者
1983年3月

適応型デジタルフィルタを用いた脈管動態図の研究

新潟大学大学院工学研究科修士論文
  • 磯西 徹明

新潟大学情報工学科の齊藤研究室で研究開発していた装置AngioMoveoGram: AMGは、人の手首に当てるだけで無侵襲に末梢血管の動態を記録することができる画期的装置である。しかし、この装置で取得したデータには、人の僅かな動きから生ずるノイズが含まれており、より精度の高い診断をするためには、ノイズの影響を除去した末梢血管動態図を得ることが課題となっていた。
そこで、筆者は、AMGから得られたアナログデータをA/Dコンバータでデジタル化してコンピュータに取り込んだ後、デジタル信号処理技術を用いて人の僅かな動きから生ずるノイズを動的に打ち消す適応型デジタルフィルタを開発した。本修士論文では、AMGの原理、構成、デジタルフィルタ、適応型デジタルフィルタの原理について記述すると共にAMGに含まれるノイズを除去し、真に必要な動態図を得るための補正方法、その結果について述べた。

エクスポート
BibTeX RIS