MISC

2019年12月

人工股関節全置換術後の歩行自立に影響を与える術前因子の検討

日本人工関節学会誌
  • 長谷部 悠葵
  • ,
  • 高野 敬士
  • ,
  • 武井 圭一
  • ,
  • 山本 満
  • ,
  • 藤本 幹雄
  • ,
  • 赤坂 清和

49
開始ページ
203
終了ページ
204
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)日本人工関節学会

過去2年間の初回片側人工股関節全置換術(THA)症例を対象に、歩行自立に影響を及ぼす術前因子について検討した。全例が前外側アプローチであった。対象は、術後10日でのT字杖歩行または独歩自立の可否によって達成群57例(男性14例、女性43例、平均年齢65歳)と非達成群34例(男性3例、女性31例、平均年齢69.5歳)に分類して解析した。その結果、非達成群の半数が杖使用で500m以上の歩行不能あるいは2本杖使用であった。術前因子としてJOAスコア(歩行)とMMT(大腿四頭筋)が抽出され、術前の歩行能力や大腿四頭筋筋力が低い場合は術後の歩行獲得が遅延する可能性が示唆された。

ID情報
  • ISSN : 1345-7608
  • 医中誌Web ID : 2020181919

エクスポート
BibTeX RIS