2018年4月 - 2023年3月
立位撮影3D-MRIを用いた立位荷重環境下の股関節動態の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
【目的】若年健常者における、立位条件下での仙腸関節の安定性と生理的な仙椎のアライメント変化とその性別差を明らかにすることを目的としている。
【対象】腰痛の既往のない若年健常者20名(20歳代、男女10名ずつ)をリクルートした。女性1名は、撮影時の動揺により画像の質が悪く評価できなかった。平均年齢は24歳(22-29歳)であった。腰仙椎の立位(荷重)、仰臥位(非荷重)で三次元MRI画像を取得し、立位荷重負荷による腰仙椎のアライメントの変化を解析した。女性1名は、撮影時の動揺により画像の質が悪く評価できなかった。性別差は、Mann-Whitney's U testで検定した。
【結果】臥位から立位への仙骨矢状面傾斜の変化量は男性平均-2.1度(SD4.3度)、女性平均-3.7度(SD4.7度)で軽度の後傾で、性別差はなかった(p=0.44)。一方仙腸関節の動態は矢状面で男性平均-0.9度(SD0.7度)、女性平均-1.7度(SD0.8度)で、立位に伴い骨盤が後傾し、女性が優位に変化量が大きかった(p=0.04)。骨盤全体の臥位から立位への矢状面傾斜の変化量は男性平均-3.1度(SD4.6度)、女性平均-5.4度(SD4.6度)で軽度の後傾で、性別差はなかった(p=0.27)。
【結論】若年健常女性において、同年代の男性に比べ仙腸関節の弛緩性が高いことが示された。仙骨の矢状面傾斜や骨盤輪全体の矢状面傾斜は立位で臥位にくらべ軽度後方傾斜していたが、性別差は認めなかった。
【対象】腰痛の既往のない若年健常者20名(20歳代、男女10名ずつ)をリクルートした。女性1名は、撮影時の動揺により画像の質が悪く評価できなかった。平均年齢は24歳(22-29歳)であった。腰仙椎の立位(荷重)、仰臥位(非荷重)で三次元MRI画像を取得し、立位荷重負荷による腰仙椎のアライメントの変化を解析した。女性1名は、撮影時の動揺により画像の質が悪く評価できなかった。性別差は、Mann-Whitney's U testで検定した。
【結果】臥位から立位への仙骨矢状面傾斜の変化量は男性平均-2.1度(SD4.3度)、女性平均-3.7度(SD4.7度)で軽度の後傾で、性別差はなかった(p=0.44)。一方仙腸関節の動態は矢状面で男性平均-0.9度(SD0.7度)、女性平均-1.7度(SD0.8度)で、立位に伴い骨盤が後傾し、女性が優位に変化量が大きかった(p=0.04)。骨盤全体の臥位から立位への矢状面傾斜の変化量は男性平均-3.1度(SD4.6度)、女性平均-5.4度(SD4.6度)で軽度の後傾で、性別差はなかった(p=0.27)。
【結論】若年健常女性において、同年代の男性に比べ仙腸関節の弛緩性が高いことが示された。仙骨の矢状面傾斜や骨盤輪全体の矢状面傾斜は立位で臥位にくらべ軽度後方傾斜していたが、性別差は認めなかった。
- ID情報
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- 課題番号 : 18K09104
- 体系的課題番号 : JP18K09104