基本情報

所属
近畿大学 生物理工学部 生物工学科 生産環境システム工学研究室 教授
学位
農学博士(名古屋大学)

J-GLOBAL ID
201401045173360683
researchmap会員ID
B000237381

外部リンク

 『世界を救うサツマイモの大量生産技術開発に成功!』 

 バイオマス収穫量 世界新記録(200 MJ m-2 yr-1)  達成! 

水素エネルギーも食糧も肥料も飼料も、自給率100%は実現可能です!

  

サツマイモを年間30 kg/㎡生産する技術開発に成功しました。農林水産統計による全国平均収穫量2.4 kg/㎡の12.5倍の量産技術です。

静岡県磐田市の下水処理場(磐南浄化センター)で、新たに開発した根圏灌漑多層栽培システムを用いて、下水処理水を灌漑用水および液肥として利用し、冬季の暖房燃料も用いることなく、年間30kg/㎡のサツマイモを生産できることを実証しました。

さらに改良の余地があり、紫外線ストレスの最適化によりサツマイモの生産効率を高める方法を研究しています。最終的には40kg/㎡の生産技術の開発を目指しています。

 

この技術により、以下の発展が見込まれます。

① 耕作放棄地40万haの面積で、カロリーベースの食料自給率を200%に高めることができます。

② 畜産農家に大打撃を与えている飼料価格の高騰を、安価な国産飼料に代替することで解決します。

③ 80億人を超えて増え続ける世界の人口の食料需要を満たすため、森林を伐採し農地を開墾することなく、既存の農地の食料生産量を10倍に高め、食料問題を解決します。

④ 300万ha(国土の7.7%)の面積で生産した芋燃料で、化石燃料(石油・石炭・天然ガス)と原子力を全廃し、国産自然エネルギーで、エネルギー自給率を100%に高められます。

⑤ サツマイモを全量メタン・水素に変換することで、水素エネルギー社会の基幹燃料を全量国産化できます。

⑥ 日本の老齢森林の年間光合成効率は約0.06%(森林統計に基づき試算)、木質バイオマス発電効率は25%~30%(FIT適用発電所)、総合効率は0.015%~0.018%です。これに対し、サツマイモは光合成効率3.5%~4.5%、メタン変換率100%、燃料電池(エネファーム)による発電・給湯変換率90%、総合効率3%~4%です。1haの土地で森林を育むよりも、サツマイモを生産した方が、太陽光エネルギーの利用効率が200倍に高まります。つまり、CO2吸収量も200倍に高まります。

⑦ 国内の木質バイオマスは年間再生率が2%程度ですが、サツマイモは100%です。木質燃料は石炭火力発電よりも1kWhあたりのCO2排出量が1.5倍に増えるため、温暖化を加速しています。一方、サツマイモ燃料は排出CO2を100%回収できるカーボンニュートラル燃料です。

⑧ 下水を利用して肥料を回収し循環利用することで、肥料の自給率を100%に高められます。

⑨ CO2排出量を実質ゼロにすることで、地球温暖化により多発化する豪雨災害や巨大地震の発生頻度を抑えることができます。

⑩ 20兆円~30兆円規模の芋エネルギー産業で高年収を得る若年層が地方経済を活性化し、二・三世帯住居で大家族がゆとりある豊かな生活をおくる地方社会が発展することで、少子高齢化の問題を解決します。

⑪ 月面基地や宇宙船内の空間でもっとも効率的に食料およびエネルギー生産することができます。

 

 日本には毎年100年分のエネルギーが、太陽から降り注いでいます。

 足りないのは国土の面積でも資源でもなく、近未来の地球を救うために考える創造力です。

 


主要な論文

  149

主要なMISC

  336

主要な書籍等出版物

  39

主要な講演・口頭発表等

  420

共同研究・競争的資金等の研究課題

  5

産業財産権

  66

社会貢献活動

  93

主要なメディア報道

  182