MISC

2008年8月29日

歩行動作の同期と社会的コミュニケーション

電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解
  • 永井 聖剛
  • ,
  • 本間 元康
  • ,
  • 長田 佳久
  • ,
  • 熊田 孝恒

108
198
開始ページ
43
終了ページ
46
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
一般社団法人電子情報通信学会

本研究では2者間における歩行動作同期と社会的コミュニケーションとの関連について検討した.8ペア(16人)が本実験に参加した.Face条件では2名の被験者が向かい合い,Back条件では1名がもう1名の背中に向いた状態で実験を行った.各試行では被験者はその場で足踏みを続けるように求められ,モーションキャプチャ装置により足首の高さを60Hzで測定し,記録した.各試行の前半30秒間はカーテン幕で遮断し,後半30秒では幕を取り除いた.したがって,各試行の後半において,Face条件ではお互いの姿を見ることができたが,Back条件では2名のうち1名が他方の後ろ姿が見えるにすぎなかった.実験の結果,Face条件では2者間の歩行周期の位相差が,試行の前半と後半で有意に異なり,お互いを見ることができる後半では歩行の位相差が小さくなった.しかしながら,Back条件では前・後半で2者間の歩行周期に差が無く,同期する傾向は認められなかった.お互いの姿が見える場合に限り歩行リズムが一致する傾向がみられたことから,双方向の社会的なコミュニケーションと歩行リズム同期が密接に関連していることが示唆された.

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110007087167
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10541106
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/9673128
ID情報
  • ISSN : 0913-5685
  • CiNii Articles ID : 110007087167
  • CiNii Books ID : AN10541106

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