2008年
実時間マルチメディア通信技術の保健管理業務への適用
日本遠隔医療学会雑誌
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- 巻
- 4
- 号
- 1
- 開始ページ
- 35
- 終了ページ
- 40
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (一社)日本遠隔医療学会
近年、大学の統合や一部移転に伴うキャンパスの分散化、企業の国際化による海外進出などで組織の構成員の所在地が分散化する傾向にあり、全構成員に対して十分な保健管理サービスの提供を行うことが困難になってきている。保健管理業務では、一般的な医療機関に比べて健康な状態や症状の軽い状態にある患者の割合が多いため、スクリーニングを原則として運用する遠隔医療がより有効に作用すると考えられる。本研究では、遠隔地から保健管理業務の遂行可能な環境を実現する上で、現行技術の適用の可否について分析を行った。また、京都大学吉田キャンパス-桂キャンパス間に遠隔診療環境の構築を行った。保健管理業務の中で、医学の専門家によって対面で提供されている保健指導、健康相談、初期診療の3種の診療業務について、現在のマルチメディア通信技術の動向、関連医療法規に関わる制限などを勘案した結果、操作を伴う打診・触診、さらには、聴診器の操作などは現地側にいる医療スタッフに行わせ、映像・音声を実時間で伝送する環境を構築することで、問診・視診・聴診・指導を遠隔から行う環境が実現されることが明らかになった。上記検討に基づき、京都大学吉田キャンパス-桂キャンパス間に遠隔診療環境を実現した。実現システムでは、運用実績が多く安定した技術を用いて個々の通信モジュールを実現し、これらを統合する統合モジュールを用いて一貫した制御を可能とすることで、安定的に運用することができるシステムとした。(著者抄録)
- リンク情報
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- J-GLOBAL
- https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=200902255948233975
- URL
- https://search.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&pub_year=2008&ichushi_jid=J04391&link_issn=&doc_id=20080527410007&doc_link_id=40016083799&url=http%3A%2F%2Fci.nii.ac.jp%2Fnaid%2F40016083799&type=CiNii&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00003_1.gif
- ID情報
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- ISSN : 1880-800X
- 医中誌Web ID : 2008339827
- J-Global ID : 200902255948233975