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査読有り
2018年

2チャネル下肢表面筋電図による周期性四肢運動の終夜観察

生体医工学
  • 江口 佳那
  • ,
  • 南部 雅幸
  • ,
  • 黒田 知宏

56
0
開始ページ
S252
終了ページ
S252
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.11239/jsmbe.Annual56.S252
出版者・発行元
公益社団法人 日本生体医工学会

<p>睡眠障害のひとつである周期性四肢運動障害(PLMD)は,睡眠時の不随意運動(PLMs)によって不眠や日中の眠気を引き起こすだけでなく,PLMsによる瞬間的な血圧の上昇によって心血管系疾患への罹病リスクを高める恐れがある.このため,早期発見と適切な治療が重要となるが,確定診断に必須である終夜睡眠ポリグラフ(PSG)検査は金銭的・時間的な患者負担が大きく,結果として適切な診断・治療を受けていない潜在患者が存在する可能性も高い.さらに,夜毎に発生頻度が異なるとされるPLMsを患者が簡易に計測・記録する手段に乏しいため,医師も患者の症状を正確に把握できていないのが現状である.我々は,PLMDの事前スクリーニング,および確定診断後の経過観察を対象として,PSGと同じく表面筋電図に基づくウェアラブルなPLMs検出装置の開発に取り組んでいる.本稿では,プロトタイプの設計に先行して実施した2チャネル下肢表面筋電図によるPLMsの終夜観察結果について報告する.我々は,PLMsが母趾および足関節にまたがる不随意運動であることに着目し,バイオメカニクスの観点からPLMsに関連すると考えられる母趾外転筋と前頸骨筋の表面筋電図の計測を実施した.二つの筋肉の表面筋電図を観察した結果,双方にPLMsとみられる筋電の活性化が見られること,睡眠時間の遷移に伴ってその発現状態が変化することを確認した.</p>

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11239/jsmbe.Annual56.S252
J-GLOBAL
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201902290202804792
CiNii Research
https://cir.nii.ac.jp/crid/1390282763047213312?lang=ja
URL
http://ci.nii.ac.jp/naid/130007483864
ID情報
  • DOI : 10.11239/jsmbe.Annual56.S252
  • ISSN : 1347-443X
  • eISSN : 1881-4379
  • J-Global ID : 201902290202804792
  • CiNii Articles ID : 130007483864
  • identifiers.cinii_nr_id : 9000398149262
  • CiNii Research ID : 1390282763047213312

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