2020年
胸部X線撮影における12誘導心電計測布による障害陰影の評価
日本生体医工学会大会プログラム・抄録集(Web)
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- 巻
- 59th
- 号
- Abstract
- 開始ページ
- 289
- 終了ページ
- 289
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11239/jsmbe.Annual58.289
- 出版者・発行元
- 公益社団法人 日本生体医工学会
<p>【目的】12誘導心電計測布テクノセンサーER(TSER, 帝人フロンティア)の胸部X線画像への影響を検証した.【方法】胸部ファントム(京都科学)にTSERを貼付した場合としない場合で各10回のX線撮影を行い,それぞれの加算平均画像を作成した.管電圧は80kVとし,散乱線除去グリッド3:1を使用した場合と,グリッドなしで散乱線補正処理を使用した場合で撮影した.撮影条件はExposure Indexが200に最も近い条件とした.加算平均画像を差分し,TSERのみが写った画像を作成した.差分画像上のTSER貼付場所である肺野,縦隔,心臓の平均画素値を測定した.また,TSERを貼付したファントム画像のTSERの視認性と診断への影響について5段階(1:診断に影響する,5:視認不可)で視覚的に医師12名で評価した.【結果】3:1グリッド使用時での平均画素値は肺野,縦隔,心臓で各々65.5,2.5,53.0であり,散乱線補正処理使用時では,68.2,25.2,71.5だった.差分前画像で肺野,心臓の平均画素値は2300, 2500程度であり,差分画像の電極部分の画素値は肺野,心臓と比較すると低値だった.視覚的評価の結果は,3:1グリッド使用時は肺野・縦隔および心臓で各々4.5±0.8, 5±0, また散乱線補正処理使用時では4.4±0.8, 5±0だった.肺野では陰影として一部認識できたが,縦隔や心臓では陰影として認識できず,診断に影響しなかった.【結語】TSERは患者に貼付けた状態で胸部X線撮影が可能であると考えられた.</p>
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11239/jsmbe.Annual58.289
- ISSN : 1347-443X
- eISSN : 1881-4379
- J-Global ID : 202002292162017741
- CiNii Articles ID : 130007884948
- CiNii Research ID : 1390566775157620096