ユーザーが病院長という「ロール」に応じた意思決定をするロールプレイゲーム(病院経営シミュレーションゲーム)を構築し、大学の経営学部の「病院経営分析論」の授業に取り入れ、アンケートにて評価した。受講学生は11名で、通常の授業とゲームによる授業で「どちらが理解しやすいか」ではゲーム6名、両方5名、「どちらが集中しやすいか」ではゲーム7名、両方3名、講義1名、病院経営で学んで欲しい四つのポイント(医療従事者の配置等による病院への影響、同患者への影響、医療機器管理による病院への影響、ベッド管理による患者への影響)について「気付いた」「少し気付いた」が80%以上、ゲーム自体について三つの質問(病院経営への興味・ゲームの面白さ・ゲームでの経験が実際に役立ちそうか)では「良い」「やや良い」が90%以上であった。病院での実務経験のない学生でも、病院内のヒト・モノ・カネ等の関係を理解し、病院経営の知識の深化に繋がったと考えられた。