青色コントラスト感度を利用した視機能評価システムの構築について検討した。タブレット端末上に青色コントラスト感度を計測可能なシステムを構築し、それを実際の被験者に対して適用することで、加齢による水晶体の混濁を計測可能かについて検証した。また、青色コントラスト感度による水晶体の混濁は視機能の低下をもたらしていると考えられることから、視覚に関係するQOL評価ツールを用いてQOLを評価することで、青色コントラスト感度とQOLとの関係について検討した。若年者20眼、高齢者34眼を対象とした。若年者群と高齢者群の間で青色コントラスト感度において有意差を認めた。また、若年者群と高齢者群の間で各彩度での明度の値において、全彩度で有意差を認めた。青色コントラスト感度とVFQ-25の下位尺度の間には役割機能および自立において、弱い負の相関がみられた。