基本情報

所属
北海道教育大学 教育学部 函館校 講師
学位
博士(国際関係学)(2016年3月 立命館大学)

連絡先
yamakawa.takashih.hokkyodai.ac.jp
J-GLOBAL ID
201701020253429560
researchmap会員ID
B000283915

現在の研究内容

1. ロマ運動・ロマ政策における「人種」概念の意味および反人種差別運動とのかかわり
 「真の欧州マイノリティ」とも評されてきたロマの人々は、過去の歴史を通して「人種化」の対象とされてきた。ロマの人々による政治運動と、それと相互的に展開されてきたロマ政策は、現在に至るまで「人種」分断の認識に対抗/適応しながらあらわれ続けている。特に、1970年代以降に展開されてきた国際的なロマ運動とグローバルな反人種差別運動のかかわりについての分析を進めている。

2. 旧ユーゴスラヴィア地域政治のグローバルな空間における再解釈
 従来の旧ユーゴスラヴィア地域研究の多くは、方法論的ナショナリズムを前提とする傾向があり、「民族対立」および国民国家形成・紛争、民族対立を解消する民主化・「欧州化」といった論点に偏ってきた。他方で、近年は歴史学・エスノグラフィーなどのアプローチから、複雑な「民族」認識と旧ユーゴ政治の実態を、ナショナルな一国史の文脈を超えて解明する研究成果が発表されている。ここでは、そうした最先端の研究成果のレビューを含め、旧ユーゴ地域のナショナルな政治を重層的な地域空間に位置づけながら分析する。具体的には、ナショナル・マイノリティの権利・政治参加を保障する制度が、民主化・「欧州化」の一部として構築されながら、民主政治の規範と葛藤を引き起こす現象を分析している。

3. 民主主義・民主化論とリズム・身体論の接続可能性
 近年、人間社会を依存する主体から考える「ケアの倫理」や、人間以外の主体の政治参加を考える「ノン・ヒューマンの権利」などの議論が盛んになっている。こうした議論は従来の自由民主主義論の前提=自由で自律した意志をもつ政治主体、を問い直す論点を提起するものである。ここでは、上記の論点を含めて、政治的な場に主体の意志が映し出される過程を「リズム・身体論」から再定義するとともに、ポピュリズムやデジタル民主主義論を意志中心主義として退けつつ、従来のリベラリズムを批判的に発展させる視角を模索する。


経歴

  3

書籍等出版物

  3
  • 北海道教育大学函館校, 国際地域研究編集委員会編 (担当:分担執筆, 範囲:第1章「現代クロアチアの欧州化と地域の多層性―「学級隔離」後のロマ教育政策から―」、コラム「『選べなさ』の政治学」)
    大学教育出版 2024年6月 (ISBN: 9784866923055)
  • 市川顕, 高林喜久生編 (担当:分担執筆, 範囲:第7章: EUロマ政策規範―反ジプシー主義との闘いとロマの非対象化へ?)
    中央経済社 2021年3月 (ISBN: 9784502374012)

論文

  10

講演・口頭発表等

  8

担当経験のある科目(授業)

  15

共同研究・競争的資金等の研究課題

  5

社会貢献活動

  3